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pithouse in kikuna / 菊名貝塚の住宅
新建築住宅特集 2021年7月号 掲載、住宅建築賞2022受賞、東京建築賞2023 戸建住宅部門優秀賞・リノベーション賞受賞 photo│jumpei suzuki
菊名貝塚の住宅
木造2階建て│敷地面積:142.49㎡│建築面積:70.90㎡│延床面積:56.69㎡
約15,000年前の縄文早期の痕跡を残す貝塚跡地に建つ木造建築の改修である。富士山を望む高台の平屋(一部2階)の可能性に魅せられ、貝塚を含んだ大地との暮らしに想いを馳せた。当初83.86㎡あった延床面積は56.69㎡と数値でこそ小さくなったが、体感は窟のある屋外のように開放的である。床下に眠っていた基礎がむき出しとなり、防湿コンクリートに穴をあけて木を植えた。基礎下から冷気や土の匂いや雨染みがあがってくる。ホールと呼んでいる床からそれぞれのピット底までは、約2.3m〜1.6mと前面道路の傾斜に沿って深さが異なる。一方、天井はアール形状を連ね長手方向に強調させた。改修工事というゼロスタートではない拘束が、このような住まい方を実践してみようとさせた。
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